先日(25日)、田舎では午後4時からフジテレビ系で『超霊能者・江原啓之SP! 天国からの手紙』というオカルト番組をやっていました。

見てからの率直な感想は、「彼(江原啓之)は、ある程度の能力は持っているかも知れないが、番組は創作だと思う」である。

いくつか怪しい点をあげるなら・・・、

まず、吉行和子が幼少の頃、家で白いジャケットを着た父が通りすぎるのを見た、その後父は現れなかったが、後に電話で父の訃報を知ったというのを彼が霊視をしてアドバイスしてたんだけど、

江原「帽子かぶってたでしょ?」
吉行「かぶってないです」
江原「帽子(パラパラ帽だそうです)をかぶって白いジャケットを着ている姿が後ろに見える」

と言ったら、

吉行「そういうふうな格好をして来るんじゃないかとは思ったんですけど・・・」

そう言うと、彼は話題を変え、

「住まいを今後、かえなきゃいけないとか言って試行錯誤しているようですが、それは極端にしないほうがいい」と言ったら司会が「何か心当たりがありますか?」と言って、「今、変えてる最中」だと言ってみんなが驚いていたが・・・。

『ドラキュラがねらっている』(たぶん)という番組を知ってる?
昔、TBS系か何かでたけしと所が司会でやってた番組なんだけどその中でウソ発見器でいろいろゲストに尋問をするというコーナーがあったんだけど、例を挙げれば萩原聖人に「これを探していますね?」と言って萩原聖人だけにある物を見せる。萩原は冷や汗をかきながら「いいえ」と答える。すると針が異様に動くというような観じなんだけど。

それとまったく同じ要領でやっても、それを霊視と出来るわけだと言うことですね。吉行和子が「今、変えてる最中」と言うんだから当然、萩原聖人がどうしても欲しいエロ本を探しているというのをテレビ側がその情報を入手するのは簡単であり、萩原よりもそのエロ本を入手するのはたやすいということと同じように吉行和子にもあたかも霊能者にさせたようにすることが可能だというわけだ。

そのあと、一般視聴者にも一人選んでやってたが、それもまた桜、もしくはやらせの可能性もある。

他には、バイクで止まっている車に衝突して死んだ兄のことを番組の最後であらかじめ霊視をしてそれを手紙にしてしみじみ聞かしていたんだけど、その手紙ってのが読んで約4分ぐらもする長文だったわけ。

いくらなんでも長過ぎやしないかというのも、いくら霊能者って言ってもそんな正確に分かるものなのかというのも疑問。

もう一つは、その人は“自殺だ”と彼は言ってたんだけど、それも霊視じゃなくても止まっている車にバイクが突っ込むということ自体で“おや?”と思うものだと思うけど、自殺とするならば、自殺した者は通常天国へは行けないと言われているんですが、タイトルでは『天国からの手紙』・・・。それも矛盾があろう。

それが僕がその番組が創作だと思えた理由である。

だから、テレビがもし、本当にその霊能者を真実と。「あなたは信じられますか?」と問いかけ、もしくは投掛けるのなら、生放送でやるべきだと思うね。その時、現時点での世界情勢やスポーツ中継やってるなら今誰が出て何をしてるかをちゃんと言って、しかも、スタジオでだったらやらせの可能性も強いから、道行く人に声かけて(ウィッキーさんみたいに)、突然、その人を霊視させるとかしてくれれば信じることも出来よう。それが出来ないならやらせ番組と言われても仕方あるまい。

ところで、TBSのことなんですけど、TBSが24日、「不適切報道をした」と詫びをいれた。

内容は、「先月3月5日の報道特別番組で、林郁夫受刑者を知る元受刑者として登場した男は、実際はまったく面識がなく、面識があるかのように表現したのは不適切。」と謝罪。

僕は前にも書いたけど、そのTBSの報道特別番組『告白〜私がサリンをまきました〜オウム10年目の真実』を最初と最後だけちょっと見ただけでほとんど見てないし内容もあまり記憶にない。

ただ、言えるのはこれではっきりと「テレビのやっていることは真実ではない」と立証したわけで、それでよく「真実」、「真実」とヌケヌケと書けたなと思うし、そもそも“報道番組”というのにドラマ(劇)として放送すること自体がもう報道ではないと思う。僕はそんなドラマを“報道”とするような番組を見なくて良かったと改めて思った。

“報道のTBS”はやっぱり死んでいるという結論に至る。

でも、なんで今になってそんな失態を謝ったのだろう・・・。すぐ謝れなかったのか・・・。

2004/04/27 11:07:24
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